金冠日食観察会

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5月21日(月)
 朝7時10分登校の観察会、希望者は157名です。ところが学校で用意できた観測グラスは60個。家庭で用意して持参している子ども達もいますが、交代制で観測することになっています。

登校してきた子どもたちは体育館に集合。持参したグラスのある子どもは校庭へ出て、校長先生、副校長先生と観測します。学校のグラスで観測する子ども第1陣は6年生から3年生、担任の先生と校庭へ出て観測、待っているグループは体育館の舞台のスクリーンに映されたビデオ映像を鑑賞します。太陽って刻々欠けていくのと同時に、いつもと同じく移動していくので、ビデオ係の先生達は結構大変そうですよ。子どもたちは30秒で第2陣と入れ替えです。

 見事に金冠になった7時33分には、校庭からも体育館からも歓声が上がりました。先生たちは、子どもたちがうっかり裸眼で太陽を見上げないように監督しながら、もう2度と見られないであろう金冠日食を時々チェック。
1年生が言いました。
「ぼくたちはおじいちゃん、おばあちゃんになってからも見られるけど、先生たちはおしまいだからね。」

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部分日食のときの木漏れ日です。木漏れ日はピンホールカメラの原理で、木の葉の小さな隙間から太陽の形が地面に投影されて丸く照らし出されるものです。日食のときには、太陽の欠けがそのまま投影されるので部分日食では、こんな三日月形になりました。金冠日食のときにはリング状になるはずですが、その時には、もちろん空を見上げていましたので、確認できていません。

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ローズカフェ

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5月20日(日)
 春は忙しい、ミツバチみたいに花を求めて飛び回ります。
今日は中央線の国分寺、駅から降り立つのは学生時代以来かもしれません。駅舎を出ると、記憶の風景はすでになく、ホゥ~と見回す見知らぬ街です。

 お目当ては、南口から徒歩8分、高台の住宅街にあるイングリッシュ・ガーデン「ローズカフェ」です。国分寺ってこんなに高低のある土地柄だったのね、これなら確かに空が霞んでいなければ、丹沢山系、富士山が見渡せます。

 11時オープンのカフェに30分前に到着すれば、すでに30人以上のお客の行列です。薔薇のハイシーズンは、ランチは3種類の限定メニューのみ。300円の入園料で庭園の鑑賞だけもOKです。薔薇の生け垣そばの席を確保すると気持ちのいい風が渡って、あんなにいた人が気にならなくなります。ランチの後は庭園を歩いて薔薇に埋もれます。

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 イングリッシュ・ガーデンはフランス式の幾何学的、人工的に構成した庭園に対して、自然の風景を生かした庭園様式を指します。もっとも日本では小規模な洋風の庭園を総称しているようです。こんな家庭的な愛らしいお庭が好きだな。暖かい風が薔薇を揺らして甘い香りを運んできます。白雪姫になった気分。ローズカフェ周辺の坂道の家々にも薔薇が生い茂っていてステキ。

 駅への道を引き返す途中にあるのが東京都指定名勝、殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)。入園150円。

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 満鉄の副総裁の別邸として大正初期に創設された回遊式林泉庭園です。ローズカフェとはうってかわり、見事な樹木、竹林がしんと緑を深めています。このあたりの地形が面白くて、武蔵野台地と国分寺崖線の高低が街中とは思えない不思議な空間を作っています。今咲いている花はイトマキソウ、風で降りかかるエゴの木の小花、カルミア、静かに白い花々です。

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4年生「自分いろがみ」

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5月11日(金) 
 開隆堂の教科書そのままの題材です。
さまざまなモダン・テクニックで自分だけの模様紙をつくります。テクニック例は教科書に示されています。ストローで絵の具を吹いてみたり、ビー玉を転がしてみたり、いろいろね。子どもたちは慣れていて、ドンドン制作していきます。
 自分オリジナル色紙ができたところで、図書室から借り出してきたエリック・カールさんの絵本を何冊か紹介します。カールさんのように自分いろがみを使って絵を描こうと呼びかけます。カールさんのような動物が次々に誕生していきます。

 教科書の題材をそのままって、なんだか面白くないわ~。ねらい通りの作品ができますけど、それが何よ。感動がないじゃありませんか。いつも教科書そのままに国語や算数を教えている担任の先生は、こんな感じなのだろうか。どういうことなのか、もう少し考えてみよう。


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1年工作「なりきりチャンピオン・ベルト」

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5月9日(水)
 1年生は描画、粘土、とやってきて、今回は紙工作です。時間調整のために「ペンダント」も作ります。時間をかけて一つの作品に取り組む子どもがいる一方、短時間集中型ですぐに「できた!」と見せに来る子ども、次から次へと多作な子ども、と多様な実態に合わせて教材を準備します。前任校の最初の授業で1年生から告げられました。
「もうできたから、教室に帰ります。」
まだ授業時間はたっぷり残っています。なれない図工室ではなく、なじんだ担任の先生の元へ早く帰りたかったのでしょうね。子どもたちが帰りたくなくなるような図工室を目指しています。実際、授業を終わらせるのはかなり大変です。

 メイン・題材は「チャンピオン・ベルトつくり」です。はさみとのりの使い方をおさらいします。材料を思い思いに工夫して身につける物を作ります。みんなは何のチャンピオンかな? 一身に愛情を浴びている子どもたちは、わが身が大好き、身を飾るものも大好きです。一枚の厚紙からベルトの形を切り取り、好きなものをいっぱい飾り付けて楽しみます。出来上がると、お友だち同士、後ろでベルトを止めてあげている様子もほほえましい。カメラを向けると、なりきり変身ポーズ!ペンダントも家族全員分を首にぶらさげて、教室に戻るときの姿は意気揚々。

 放課後、1年生の担任が教えてくださいます。
「きのうは子どもたちが『明日は図工が2時間もあるから、頑張って学校に来ないとね。』なんて、6年生みたいなこと言ってたのよ。」
彼女は、去年は6年生の担任でした。

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お花畑公園めぐり

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4月29日(日)
 春爛漫の良き日を堪能しようとお花畑めぐりです。
まずは、水戸の偕楽園、梅の終わった園はタンポポ畑と化しています。野趣があって好きです。大人も子どももタンポポの花や綿毛を見ると心弾みますね。新緑と咲き始めたツツジが鮮やかに輝いています。

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 お昼をいただいた後は国営ひたち海浜公園へ、ここを訪れるのは初めてです。ちょうど昭和記念公園を広大にしたような恰好で、米軍の跡地でもあるところも同じならば、園内を走るトレインあり、子どもたちが遊べる森あり、丘あり、水辺あり。ああ、丘に上がると海が見えるというところでぐんとポイント・アップします。見ごろのお花畑はチューリップと遅咲きの水仙、そして450万本というネモフィラ(和名:瑠璃唐草)。花径2cmのベイビー・ブルー・アイズ、愛らしく涼やかにそろって揺れる様には吸い込まれそうです。

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 最後に到着したのは、栃木県市貝町の芝桜公園。芝桜のお花畑としては本州最大級総面積2、4haを誇っているようです。たどり着いたのが夕方の6時とあって、またたくまに夕闇がせまり、観光客もまばらとなった幻想的な光景の中で甘い香りに酔うことになります。
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新1年生の「粘土始め」

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4月24日(火)
 新1年生のまだ2回目、ほやほやの授業です。
先週は1時間と1/3という半端な時間で授業をしました。何事も初めての1年生が始まったばかりの給食に取り組むからでした。「すきなこと、いっぱい」という題材で、自己紹介を兼ねて自分の好きなものをいっぱいクレパスで描きましたよ。

 今週は粘土です。幼稚園や保育園でも油粘土はよく使っていましたね。好きなものを作るとなると、幼稚園の延長になってしまうので、ちょっと違うことをします。油粘土の可能性を広げて遊びます。

 油粘土をヘラで3等分します。そのうちの一個は、お団子にします。よく練って、まん丸の大きなお団子、適当に丸く、じゃなく、気持ちのいい満月のようなピカピカの球にします。手をどんなふうに動かせばいいかな?

「逃げたテントウムシをつかまえるときの手の形だね!」

ステキな表現ですね。テントウムシをつぶさないように優しく手を丸めたのね。自分の感覚をつかまえたときの『あ、わかった!』を大事にしよう。

 次の粘土は「世界一長いヘビさん作り」です。これはもう夢中になって、10mを越してしまいます。図工室のドアからしっぽがはみ出ていきます。
「先生、また長くなった!測って、測って。」
図工室のメジャーでは足りないので、体育用具室から長いメジャーを借り出してきます。最後の粘土は、ヘビさんに飽きそうだったら好きなものを作ってもいいのですが、飽きるどころではないので出番があった例がありません。


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6年生の人物クロッキー 「う、腕が‥‥」

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4月16日(月)
 6年生の最初の授業は、子どもたちにモデルを務めてもらいクロッキーをします。目で受け取った情報を頭で処理することなく手へ移し、すばやく描きます。まちがった線に拘泥しないように消しゴムは使いません。

 班から1名モデル役は順番に机の上に上がって、ポーズを取ります。
「目線を決めて、15分間動かないでいられるポーズを決めてください。」
ひょうきん者の多いクラスです。例年になくバラエティに富んだ楽しいポーズを作ってくれます。先生も一緒に君たちを描きたいよ。でも、予想通り、5分も経つ頃、班の仲間から苦情の声があがります。

「こら、腕が下がってきた。描けないよ。もっと上だったよ!」
恰好よく空の彼方を指し示していた腕なんですが。
「先生、う、腕が痛い。」

 15分ポーズを4回やって終業のチャイム。モデルさんも描く方も集中から解き放たれて、一気ににぎやかにスケッチブックの見せあいっこです。人物を描くと、子どもたちの見る目の成長が歴然としますね。


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満開の桜の下で

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4月13日(金)
 3年生の最初の授業でスケッチブックを配布します。B4サイズ300円で私費購入です。これから、6年生まで4年間図工のノートとして使います。途中で使い切って2冊目を購入する子どももいますが、ほぼ卒業時に、ちょうど使い終わります。小学校の4年間の成長は大きいので、目を見張るような成長記録になります。6年生になると前のページを見返しては、『キャハハハ』と大笑いしている場面も見られますよ。

  最初のページに図工の心構えなどを書いた後、本日の題材に入ります。
「季節をかんじて」題材名こそ開隆堂の教科書と同じですが、内容はまったく違います。スケッチブックと12色パステル鉛筆セットを持って、外へ出ます。外では満開の桜が花びらをまいているというのに、どうして図工室にこもっていられるでしょうか。北向きの図工室から、昇降口を出ると暖かい空気に一気に包まれます。季節を肌で感じながら花のスケッチをしましょう。
「先生、桜の木を描いたら、その上に花びらが落ちてきたよ!」

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授業スタートは2年生から

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4月11日(水)
 先週金曜日に始業式、入学式を終えると、土日をはさんで月曜日から給食開始、高学年は6時間授業です。「ゆとり教育」から本格的に方向転換し、かけ足の出発です。専科の授業も開始予定でしたが、さすがにまだ学級の態勢が整わない、というので、高学年の授業は来週からとなりました。

 そんなわけで、今年度の図工は水曜日スタートです。2年生の「すきなことなあに」(開隆堂)、B4サイズ画用紙にクレパスによる描画です。説明をしていると、
「すきなことなんて、ないよ。」
というクールなつぶやきが耳に入ってきました。それは大変、思い出してもらうために言語化することにしましょう。
「自分の好きなことを発表してくれる人はいますか?」
たくさんの手が上がります。
「わたしが好きなことは、弟といっしょに遊ぶことです。」
「自転車に乗ることです、しかも補助なしで!」
「釣りをすることです。朝3時に起きて、海に行って船で釣ります。」
お友だちから質問や感想が飛びます。
「えー、ねむくないんですか?」
「誰と行くんですか?」
「ちっとも眠くありません。お父さんとお兄ちゃんと○○のおじさんといきます。」
と答える子どもは得意満面に輝いています。教室が熱気に包まれてきました。好きなことなんてない、と言ったのはどの子どもだか分りませんが、もう大丈夫ね。

 好きなことをしている自分のそばには満開の桜の木や花吹雪が描き込まれていきます。季節の喜びを歌っているような軽やかな絵です。校庭の桜も満開です。


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入学式

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4月6日(金)
 春らしい陽気の入学式です。お天気までが暖かくかわいい1年生を迎えているようです。今年から6年生全員が臨席することになりました。また、大人たちの儀式ばった型どおりの挨拶に交じって、代表委員の6年生女子1名も壇上に上がり、歓迎の言葉を述べます。

 新2年生は、歓迎の言葉と合唱、合奏の披露です。入学して1年も経つと、なるほど、こんなに成長するんだ、とほほえましく会場を納得させます。大勢の大人たちの前で立派に役目を果たし、満足し得意げな顔、顔。
《やった!できた!すごいぞ!》を蓄積していくところが学校です。


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入学式 前日準備

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4月5日(木)
 学校に子どもたちの声が帰ってきました。ほんの五日前に6年生になったばかりの顔です。明日の入学式準備に一日早く登校しました。
会場係と教室係に分かれて大活躍。会場係は体育館でお掃除や椅子並べ、教室係はあたらしい1年生の教室へ向かいます。机に名前シールを貼り、入り口や窓枠を飾りつけます。教科書やお道具箱などを、机上にひとつひとつ確認しながら置いていきます。

 こんなに張り切って喜ばしく仕事ができるのも、小さな心もとなげな1年生をありありと思い浮かべることができるからでしょう。だれかの顔が喜びに輝く、その顔を想像できるだけで力が湧いてきます。いつも君たちのように仕事をしていたいものです。

 わたしは教科書担当の子どもたちに指示を出します。それぞれの机に6冊の新しい教科書を配り、数を確認、袋詰め、袋にしわが寄らないようにていねいにね、でも、すぐにお仕事は終了してしまいます。
「もっとやることないの?」
廊下に出てみると、学務課から配布された真新しい黄色の帽子がビニール袋に詰められたままです。
「今度は、帽子を用意しましょう。名簿とサイズを確認してね。」
「やったー!」


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新年度スタート

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4月2日(月)
 学校の梅はすでにあらかた散り、桜が1分ほど開いています。最初の一輪というのを見逃してしまったなあ。

 新年度の組織に従って、職員室の机移動。先生にも席替えがあるんですよ。後方の席って先生も好きです。

 職員会議では学校長の経営方針が示されます。わたしの一番の関心事は図工の授業時数です。学習指導要領では、以下のように標準時数が示されています。
  
   1年 68時間/年
   2年 70時間
   3年 60時間
   4年 60時間
   5年 50時間
   6年 50時間

 でも、これはあくまで標準ということで、学校事情により柔軟に対応されます。本校では大幅アップ、これだけの時間が使えますよ、と教務主任より。実際には、行事や他教科の進度の関係もあり、高学年は60時間程度になるかな。どの学年も毎週、授業ができるというのはえがたいことです。

   1年 70時間/年
   2年 70時間
   3年 70時間
   4年 70時間
   5年 65時間
   6年 65時間

 与えられた時間の一コマ一コマを大切に使っていきましょう。指導要領による図工の教科目標です。
「表現および鑑賞の活動を通して、感性を働かせながら、つくりだす喜びを味わうようにするとともに、造形的な創作活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。」

 わたしの思いを要約すれば、
1、子どもたちが自分自身を楽しむこと。人や物に頼らなくても、自分の手からこんなものが表れる、自分ってユニークでおもしろいなあ、って気付いてくれること。
2、子どもたちの個性が、自分らしいしあわせの方角を目指して自由に伸びていくこと。個性って自分で育てないと、気付かないうちに周囲の要請する枠に押し込められてしまうよ。


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ボストン美術館 日本美術の至宝特別展 

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3月29日(木)
 お出かけの約束をした日が、こんなに美しく晴れた空で、うれしいこと。学校は春季休業日とあって休暇を取りました。平日に博物館へ行ける機会などめったにありません。博物館の敷地に入ると、満開の河津桜が目に入ります。
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河津桜から寒桜、椿と誘われて、柔らかな緑の雨のような柳が芽吹いています。お友だちはわたしの分までポットにお茶と珍しいお菓子など用意してくれて、遠足気分です。花よりやさしい心配りの友です。しばし、お庭で憩います。
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ボストン美術館展は東京国立博物館 平成館で開催しています。平成館と本館との間に、ちょうど1ヶ月前、2月29日に竣工したばかりの東京スカイ・ツリーが覘いていますよ。と、教えてくれるのも友です。
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 さて、ボストン美術館展。
明治期、どっと海外に流出してしまった日本の文化遺産。国力の違いによる悲劇ですが、今となっては誰もが地球市民、何処にあっても大事にされていれば良し、と思います。

それにしても国宝級の素晴らしいものが並んでいて、目が離せません。奈良平安の昔から、これほど静かで豊かなお顔の仏様を作りあげてきた日本人の心性というものに思いを馳せます。

わたしが一番楽しんだのは、二点の絵巻物です。わたしだけでなく、来館者が魅せられていることは、さっぱり動かない人垣からも明らかです。会場係が
「順番待ちの列ではありません。開いていることろからご自由にご覧ください。」
と声をかけていますが、最初からしっかり見たいのよ。

「吉備大臣入唐絵巻」 平安時代のもので、遣唐使、吉備真備の活躍を描きます。北斎漫画のような軽妙さと精緻な描写、吉備大臣は超能力で空さえ飛んでしまいますが、スーパーマンのような颯爽とした飛び方じゃなくて、杓を胸に掲げ坐した姿のまま飛んでいきます。

「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」 鎌倉時代の作。緊迫した場面。人物の動き、表情が実に柔軟で感情にあふれ生き生きしています。どの一人一人も見逃せません。建造物を勢いよく覆う炎は様式的な描写ながら胸に迫り、武人の弓に張られた髪の毛よりも細く真っすぐな線に目を見張ります。

 最後は、奇才 曽我蕭白〈1730~1781)の11点。
好きか、と聞かれれば、嫌いと答えますね。
この型に嵌らない野放図さは、人に嫌われたがっているのではないかしら。人物などは実にいやらしく描いていたり、風景の中に散らばる黒々、点々とする墨跡も気障りでならない。
型どおりの称賛ではなく、嫌われるほど人の心をわし掴みにしたかったのではないかしら。


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すばらしすぎる評価

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3月21日(水)
 図工室前の梅の木に今年初めてのメジロがようやく顔を見せました。小さな体ながら、その鶯色によって目に飛び込んできます。

 子どもたちの学校での記録は、家庭に向けた通知表と、学校に20年間保管の指導要録があります。通知表の記載が終了し、今は1年間のまとめとして要録の記載に忙しいところです。

専科は担当教科の指導に関する記録をします。(担任の先生は学籍に関する記録もあります。)1~3学期の観点別学習状況を要約し評定して、記録することになります。評定は3段階、A目標に達した、Bほほ目標に達した、Cもう少し、となっています。

 2年生の1クラス,図工の評定がなんと、全員Aではありませんか! こんなことはこの仕事を始めてから、実に初めてのことです。これはまずい、という思いが一瞬、頭をかすめます。なぜならば、一学期末のこと、副校長が図工室に飛んできて怒鳴りました。
「3年生の評価が良すぎる!こんなことがあるのか、裏付けはちゃんとしているんだろうな!」
その時でさえ、全員Aではありませんでした。
評価が良すぎる、といって叱られるのは先生ぐらいのものでしょうね。

 落ち着いてみれば、全員が目標に達した、というのはなんら問題になることではありません。それを目指して仕事をしているのですから、むしろ当然、めでたいことです。3学期分の評価を要約したのですから、変更の余地もありません。

これほど良い成績になった要因を考えてみました。
1、1クラス20人という少人数で、教師の目が行きとどいた。
1、子どもたちが自己表現するのに屈託がなく、のびのびと楽しんでいる。
1、保護者や担任の先生の関心が高く〈展覧会もありました)、適切なフィードバックが得られた。

残念なことに、この学年は転出生がいるため来年度は一クラスになってしまいます。


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昭和記念公園のお花畑

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3月20日(火)春分の日
 一年前の東日本大震災の報道写真集がネットで話題になっていたので購入。20ページも進まないうちに涙でいっぱいになり本棚にしまいこむ。これほどの惨事の記憶を癒していく道のりが想像されて、うなだれます。

 今年の春を待ちわび、花の面のやさしさにあこがれるのも、癒されない記憶のせいかもしれません。

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道端で時折、見かけるようになっていたイヌフグリがここでは群生して、地上に降りてきた青空の足跡のようです。かわいい、愛しいと抱きしめる者がいれば、強くもなれるのに。わたしたちは自分自身の心を抱きしめてあげるのがとても苦手、自分を責めるのが癖になっているようです。いつも反省、改善を促す教育にも問題があるに違いない。子どもたちに話しかける言葉を変えていこう。

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菜の花畑では、小さなハチたちが蜜を集めるのに忙しく、カメラを構えて近寄るわたしを気にする様子もありません。一心に季節の恵みを取り入れています。

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ナチュラル・ガーデンでは、クロッカスが青紫や黄色に輝いています。ムクドリが地面に降りてきて、やはり蜜を味わっています。自然の豊かさに触れると、自分も自然の一部であることを思い出します。いかに都市化、情報化、社会化されていても、この身体は自然そのものです。世界に広がる自然と同じように豊かで、伸び広がっていくのが本来の姿ですね。

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今年度の授業、終了

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3月16日(金)
 1年生にとても短い、絵描き歌じゃなくて、絵描きながらのお話をします。
「海の向こう〈黒板の端から端まで波線を描いていきます。)、うんと遠くに無人島がありました。〈波の上に半月状の島を描きます。)その島にはたくさんの木が生い茂っています。〈子どもたちは、わー、上手、とか言ってくれますよ。)木の下に、何かがありますよ。卵です。あら、卵が割れてきましたよ。何が生まれてくると思いますか?生まれてきたものを粘土で作ってみましょう。」

「カメだよ。」
「ヘビだよ。」
「恐竜でもいい?」
「いいわよ。」

 教卓の上に発泡スチロールの箱を載せて島にします。島はたちまち生まれたばかりの生き物でいっぱいになります。2年生が水族館ワールドで使った水色ビニールを島の周囲に敷き詰めます。

「海の生き物もつくっていい?」
「クジラって卵から生まれる?」

 生き物たちの創造者たる子ども達は作った生き物をどこに置くか慎重に考え、〈時には置き場所を巡ってお友だちと争いさえ起こります。)、どんなにていねいに生き物を置いていくことか、その手とそのまなざしををお見せしたいくらいです。おしゃべりしたり、ふざけたりしていても、心全部で取り組んでいるのです。
今年度の授業は今日でおしまい。


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4年生、化石を発掘しよう

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3月15日(木)
 前任者が大量に残して行った彫塑用の粉粘土の使い方を考えていました。実は袋の文字を読みもしないで、てっきり、石膏かと勘違いし、美しい真っ白な化石を作ろうなどと考えていました。重い袋をひきずりだしてみて、粉粘土と判明、まあ、いいや、やってみましょう。

 工作用紙1枚で、型どり用の枠を作ります。型の底に貝殻やプラスチック・ビーズ、ネジなどを置きます。粉粘土を別容器で溶きます。絵の具を混ぜて、着色を楽しむ子どももいます。型の中に溶いた粘土を流しいれて、1週間置きます。途中、乾燥した図工室でひび割れが発生する物も出ますが、そのまま自然乾燥に任せます。

 いよいよ発掘です。道具は少し先を鈍らせておいた釘と木槌です。
学習の目当ての一つは、力加減を調整することです。のこぎりや金づちを使う際、力の強さが効果を上げるとばかりに、力任せになってしまう子どもたちがいて、力加減ができません。力を出しすぎると、粉々になってしまう材料を体験します。自分の感覚を敏感にして、慎重に作業しましょう。
1時間ほど発掘を楽しみました。もとより焼いていない粘土のこと、どんどん小さくなって原型はとどめません。でも、子どもたちはきれいに形が現れた部分をビニール袋に入れて大切に持ち帰りましたよ。


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3年生、「自分マーク」を発表しよう

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3月13日(火)
 3年生、最後の授業です。自分の好きなことや自分の特徴が現れるように「自分マーク」を作ります。最後の30分は自分マークを黒板に書いて、クラスのみんなに向けて発表します。最初の発表グループはわたしが指名しました。
「次、やりたい人?」
と聞くと、次々に元気な手が上がります。さすが、スピーチをはじめとして学校全体で話すことに力を入れているだけのことがあります。
「わたしはキティちゃんが好きなのでマークに使いました。わたしは朝起きてから、ずっと寝ぼけているので、こんな顔にしました。」
「私は絵が好きなので、パレットと筆です。」
「ぼくは野球が得意です。耳がボールで、手足は、そう見えないかもしれませんが、バットです。口は、ぼくの背番号が3なので、それを反対向きに書いてみました。」

 みんな、なるほど、と納得させてくれます。発表することでお互いにより知り合えるし、わたしも意外な一面を見ることができて、ますます子どもたちが好きになりましたよ。


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6年生、最後の授業

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3月12日(月)
 6年生は卒業まであと10日、今日は図工の最後の授業です。3年生の時からのおつきあいでした。いつも誠実に課題に取り組み、予想以上の作品を見せてくれた子どもたちです。わたしからの最後の言葉をまっすぐな目で受け止めてくれます。

 3年間使ったスケッチブックと、すべての作品を返却しました。
そして、最後の課題である6年間の思い出をまとめた物語を本の形に仕上げます。
君たちの物語が、さらにユニークに豊かに形作られていきますように。


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2年生、図工室は水族館ワールド

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3月9日(金)
 2年生は評価を提出した後のお楽しみ題材です。材料はビニールシートとスズランテープ、道具ははさみとカラーペン、セロテープを用意しました。

図工室の作業机は4人掛けで、3列に並んでいます。一列を一グループにします。水族館を合言葉にしてグループごとに水色のビニールシートに思いつくものをどんどん書いていきます。スイミーやクジラにぺんぎん、マンタにカニ、イカ、タコに交じって、誰かがイクラの軍艦巻きまで泳がせてしまいました。水の生き物で埋め尽くされると、ビニールシートを机の列と列の間にセロテープで貼り渡します。

子どもたちはカラーペンをスズランテープとセロテープに持ち替えて、シートの端や下に移動していきます。
「あたしって、こういう場所に入るの大好き!」
新しく作りだした空間に身体全体が包みこまれます。ドキドキ、心の敏感なアンテナが隣のグループとつながり始めました。
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